膀胱内尿量を測定する医療機器「リリアム®α-200」発売

2015年9月25日

大塚ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO 樋口達夫) の子会社である株式会社リリアム大塚(本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長 白﨑 功) は、膀胱内尿量を測定する医療機器「リリアムα-200」(一般的名称:膀胱用超音波画像診断装置)を本年 11 月 2 日より新発売いたします。

本製品は、尿意を失った患者さんに対し、適切に導尿のタイミングを通知することを可能にし、 尿道留置カテーテルの抜去や、オムツからの離脱など、患者さんの排尿自立に繋がることが期待されます。

排尿の自立は入院患者さんの在宅復帰を左右するとされ、また、看護・介護業務の負担が大き いと言われていますⅰ。本製品の普及により、多くの方々の QOL(生活の質)の向上や、看護・介護に携わる方々の労力の軽減と効率化、さらには患者さんの尊厳にかかわる医療ケアに大きく貢献出来るものと期待しています。

当社代表取締役社長の白﨑 功は、次のように述べています。「本製品は、旧・工業技術院 (現・産総研:国立研究開発法人産業技術総合研究所)との産学連携事業から実用化され知的財産をベースに製品開発が進められたものです。日本発の革新的な医療機器として、本邦はもとより世界に向けて戦略的な製品ラインとして技術改良を継続してまいります。」

福井大学医学部泌尿器科学講座・横山 修教授は次のようにコメントされています。 「本製品は、膀胱の大きさ(貯留している尿の体積)を精度よくモニターし、排尿誘導や自己導尿 のタイミング設定などが行える点で、尿失禁患者さん、あるいは排尿困難を有する患者さんには福音になるものと思われます。日本排尿機能学会は、来年度から認定医制度をスタートし、排尿管理を専門的に行える医師の養成を開始しますが、この機器は在宅復帰を支援するための良い手段と考えられ、我が国でこのような機器の開発が進むことで、患者さんの在宅復帰がより促進するものと期待されます。」

当社は、‘Otsuka-people creating new products for better health worldwide’という企業理念のもと、 革新的な製品開発による市場創造を通じて、世界の人々の健康に貢献してまいります。

  1. ⅰ イーエヌ大塚製薬株式会社プレスリリース(2013 年 10 月 31 日)